AKB48チーム8単独舞台「KISS KISS KISS」千穐楽公演

17:30-20:10 天王洲 銀河劇場
出演:横山結衣佐藤七海/佐藤栞/太田奈緒山田菜々美大西桃香濱咲友菜人見古都音行天優莉奈/立仙愛理/谷口もか/岡部麟(ゲスト出演)


一流の舞台俳優が出演する訳でもないのにチケット代が高額(諸々の手数料込みで9000円超)で正直ノリ気ではなかったが、見てみないことには文句を言う資格が無いのでしぶしぶ千穐楽だけ申し込んだら当たってしまった。
ゲネプロを取材したマスコミのネタバレ記事を流し読みした程度で予備知識を殆ど持たずに劇場へ。
既に入場は始まっていて並んでいる客の顔ぶれを見ると年齢は高めだった。
価格のせいかもしれないし劇中にライブはあるが立って騒げないのが影響したのかも知れない。

以下は劇の感想(タイトルは適当)

サロメ
今回の舞台のメインなのかブツ切りながら4場面ほどが設定されていた。
サロメ役はヨコちゃんで、前々から表情のつけ方は演技に向いていると思っていたが、それは生の舞台でも発揮されていた。サロメの「私は狂っていないわ」という台詞を言う時のヨコちゃんの表情からは狂気が感じられ背筋がゾクッとした程だ。劇中で踊りを披露するシーン(A6th「美しき者」)は今まで見た中でも一番のキレ味だった。

女子刑務所
難しいテーマだが、迷走するななみんとダブって見えた。

「事故物件」
とあるアパートに引っ越してきた行天ちゃんと部屋の元住人で自殺した姉妹(しおりん・ななみん)の幽霊との珍妙なやりとり。
行天ちゃんのアーパーギャルの変なノリが印象深かったが、平成生まれのアイドルが「昭和枯れすすき」を歌うとはw

「白雪姫」
白雪姫(べりん)を巡る7人の小人たちの争い(笑)
もかちゃんがキスしようとべりんの上に馬乗りになったシーンに高まった。
キレるべりんに小人たちが「今まで(のゲストの中)で一番コワい!」とつぶやいてた(笑)

「OGと研究生」

「カッパ」
秋Pに何かを直訴しに行こうとしてなかなか動かない(ヨコ・しおりん・大西)に業を煮やした立仙が一人で言いに行って、戻ってきたらなぜかカッパの着ぐるみ姿。キュウリをその場でボリボリ食べるし(笑)

「濱と山田」

「妄想」



総括するとヨコちゃんの圧勝で「サロメ」だけ通しで見たいと思ったぐらいの出来。
本番前は「できない」「ムリ」と言うのが彼女の口癖だが(苦笑)いざフタを開けてみるといつも期待以上のものを見せてくれる。
踊り、歌、演技と、この娘が持つ底知れない才能は一体どこまで行ってしまうのだろう。

ヨコちゃんの次にインパクトがあったのが立仙。カッパの他にも「サロメ」の侍女も堂々としていて彼女も本番に強いタイプと見た。
チーム8に入ってまだ3か月だが自分の立ち位置もすぐ見つかりそう。

一方、山田の印象の薄さも気になった。どの役もそれなりにこなしてはいるもののこれ!というものがなくて、どうも役に入り込めていないというか、正直何が悪いのかオレにもわからないんだけどね。